種鶏飼育管理マニュアル〜V.育成期の飼育管理

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種鶏飼育管理マニュアル

V.育成期の飼育管理

V−5.体重誘導 
「各ステージにおける体重誘導」
  1. 標準体重(付表1参照)
  2. 成鶏期に高い生産性を得る為には、育成期間の適正な体重誘導が必要です。

    体重誘導は、@コッブ標準体重値を基本とし、Aバラツキのない鶏群に仕上げます。   このコッブ標準体重表の使用に当たっては、いくつかの重要なポイントがありますので充分注意して下さい。

    1. オープン鶏舎の場合は、7〜12月及び1〜6月餌付け標準体重表を使用します。
    2. ウインドレス鶏舎及びブラックアウト鶏舎の場合は、7〜12月餌付け標準体重表を使用します。
  3. 体重誘導のポイント
    1. 入雛〜6週令(基礎体力形成期)
      1. @ 適正な収容密度と給餌・給水スペースの充分な確保が重要です(\.補足    P76参照)。 
      2. 餌付けより給餌量が30〜35g/羽/日となるまでは不断給餌とします。
      3. 同給餌量を採食時間が7時間となるまで継続します。
      4. 例:ウインドレス鶏舎
        日令 点灯時間 給餌量 採食時間
        8日令 12 26g 点灯時間中
        9日令 12 28g 点灯時間中
        10日令 12 30g 点灯時間中
        11日令 12 32g 10時間(制限給餌の開始)
        12日令 12 32g 9時間
        13日令 12 32g 8時間
        14日令 12 32g 7時間
        28日令迄は標準体重を下回らない様にします。
      5. 適正かつ均一なデビークの実施(V.第一ステージ デビークP19参照)
      6. デビーク時に隔離育雛された小雛については給餌量の検討が必要です。小雛については28日令の体重を目標に給餌量の追加を実施します。
      7. 目標体重
        1週令(7日令) 4週令(28日令)
        ♀(WL,BO,OP7〜12月餌付け) 150g(給餌日体測) 520g(給餌日体測)
        ♀( OP1〜6月餌付け) 150g(給餌日体測) 540g(給餌日体測)
    2. 7〜16週令(骨格・筋肉形成期)
      1. 成鶏期の約70%の骨格(フレーム)が形成される時期です。
      2. 制限給餌が厳しくなり、鶏にとって強いストレスが加わる時期です。
      3. 育成期間中の給餌方法として、毎日給餌、週4〜6日給餌、隔日給餌があります。
        * 毎日給餌以外の無給餌日を設ける給餌方法の場合、開始は給餌日から始めます。 
      4. 給餌方法の例(週間給与量350g/羽 週開始日火曜日)   (g/羽)
        給餌方法
        給餌:無給餌

        (体測日)

        (体測日)
        毎日給餌 48 50 50 50 50 50 50 50
        6:1 48 58.3 58.3 58.3 58.3 58.3 58.3 無給餌
        5:2 48 70 70 70 無給餌 70 70 無給餌
        4:3 48 87.5 無給餌 87.5 無給餌 87.5 87.5 無給餌
      5. 給餌日は、同時刻に給与します(最低、給餌30分前に飲水させる)。
      6. 体重のバラツキが大きくなりやすい時期ですので、斉一性の高い鶏群を作る為に、全群のグレーディング(体重の個体選別)を実施します。 (「グレーディング」P32参照)
      7. 配餌スピード(舎内に餌が行き渡る時間)は3分間以内とします。
      8. 給餌器の高さは週令が進むにつれて、常に?嚢の高さに調整します。
      9. 15週令で目標体重の鶏を仕上げます。
      10. 目標体重
        10週令(70日令) 16週令(112日令)
        ♀(WL,BO,OP7〜12月餌付け) 1120g(無給餌日体測) 1620g(無給餌日体測)
        ♀(OP1〜6月餌付け) 1150g(無給餌日体測) 1660g(無給餌日体測)
      11. この時期に、鶏群のバラツキが大きくなる要因:
        * 配餌スピード * 給餌・給水スペース
        * 給餌量 * 鶏舎内環境(温度、換気、床面状態)
        * 疾病
      12. 7〜16週令(骨格・筋肉形成期)のポイント
        * 給餌スペースと配餌スピードの確認
        * 標準体重と群の平均体重との差、及びバラツキの把握
        * 早期グレーディングの実施
    3. 17〜24週令(産卵準備・性成熟促進期)
      1. 産卵に向けて生殖器が急速に発達する時期です。
      2. 採卵鶏における卵巣・卵管の発育過程(白色レグホーン)
        鶏の日令状態 卵巣重量(g) 卵    管
        重量(g) 長さ(p)
        初生雛 0.03 0.45
        3ヶ月令若雌 0.31 0.18 6.60
        4ヶ月令若雌 2.66 1.18 9.69
        5ヶ月令若雌 6.55 22.00 32.21
        初産開始時 38.00 77.20 67.74
        産卵時 51.76 78.12 68.80
        出展;家畜家禽繁殖学
        • 育成後半から初産にかけて卵巣・卵管重量は劇的に増加するので、この時期の飼育管理は非常に重要になります。
        • 特に適正な給餌・給水管理、点灯管理が必要になります。
        • 点灯アップから初産時にかけて卵巣重量は約6倍、卵管重量は約3.5倍になります。
        • 初産から産卵ピークにかけて卵巣重量は約1.4倍に増えます。
      3. 標準体重を下回らないようにし、増体率を守り、スムーズな体重誘導をおこないます。
        • 15〜20週:標準体重に徐々に近づけていきます。
        • 20週〜初産:(24週前後)標準体重曲線と平行になるように推移させます。
      4. 標準体重からはずれた場合でも、増体率中心の体重誘導を行います。
      5. 増体率
      6. 飼料はプレブリーダーに切り替えます(18週令〜初産開始時まで使用)。
      7. プレブリーダーを使用しない場合は、初産開始時には成鶏用前期飼料に切り替えます。
      8. 移動方式を採用している農場は、移動後、スムーズな増体が得られない傾向がありますので、 対策として給餌の増量をします。
      • チェーンフィーダーの場合、移動後、最初の給餌はチェーンやコーナー等への餌の食い込み分を増量して給餌します(3〜5g/羽)。
      • 移動のストレスにより、移動後の増体が鈍る場合があります。
      • 過去のデータより、増体が鈍る場合には、以下の表で予想される目標体重からの目減り分に見合う餌量を増量します。
      • 増量は、移動3日前より開始します。移動2〜3日後に体重測定を実施し、増量の継続を判断します。
      • 以下の表はあくまで目安です。過去のデータ、鶏群の状態等により、量・期間を適宜調整します。また、温度や輸送距離によって、更に考慮が必要です。
      予想される体重目減(g) 25 50 75 100 125 150
      1日当たりの増量目安(g) 4 8 12 16 20 24
      17〜24週令(産卵準備・性成熟促進期)のポイント

      *適正な初産日令への誘導↓
      * 週令に応じた飼料の切り替え * 給餌量 (増量幅)
      * スムーズな増体率
      * 均一な照度と点灯アップ

      Z.点灯管理 P65〜参照)
  4. 体重測定
    1. 体重測定日:各週令の週末日の同時刻に実施します(隔日給餌は無給餌日体測)。
      1. 毎日給餌 午後2時頃(給餌後6時間)
      2. 無給餌日を設ける給餌方法 午前9時頃(無給餌日)
    2. 測定羽数:最低でもペン毎の5%に当たる羽数を測定します。
      *全群の平均体重とバラツキの推定が正確に出来るように無作為に抽出します。
    3. 測定期間:餌付けからアウトまで毎週、個体別の測定を実施します。
    4. 体重測定にあたっては、鶏の取扱いに充分注意します。
      特に産卵開始後は卵墜、脱肛の発生防止の為に鶏群を騒がせない様にします。
       *統計処理に関しては\.補足 P76・77をご参照下さい。